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21世紀ゴルフへの提言
月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2005 September. 協力:一季出版(株)
シニア、女性ゴルファーの受け入れと
コースの対応
日本ゴルフコース設計者協会
名誉理事 大久保 昌
 

はじめに

ゴルフ界を支えている利用者層として、比較的余暇時間をもつシニアと女性ゴルファーの存在が大きくなっている。メンバーの高年齢化が進む傾向も避けられないし、2007年をピークに団塊の世代が定年を迎える。そして10プロゴルファーの大活躍が後押しする「ブーム」、これに刺激をうけ新規参入の女性ゴルファーが増加しているといわれる。

ところで、加齢が進むほどに飛距離が落ちていくシニアゴルファーや、飛距離が出ない非力な女性ゴルファーにゴルフを楽しんでもらうために、コースが十分に対応できているかどうかを考え直す必要がある。これらの新シニアゴルファーや女性ゴルファーは、同好の仲間とゴルフを楽しむ傾向が強いといわれる。

平成15年にJGAが女子ハンディキャップの算定と、女子コースレートの査定基準を決めたことも、これらの層に対する対応の一つ。ゴルファー層が変化しつつある背景を考えると、これらのゴルファーを受け入れるためには、特にシニア、女性用のティーグラウンドの見直しが求められる。

レジャー白書(2003)によれば、65歳以上のシニアゴルファーの参加率は25%で、女性ゴルファーの参加率は全体の2・4%となっている。なお、都市近郊のゴルフ場では、このシニア・女性層のウィークデーの来場者が、10%を超えているところも少なくないという。またアメリカでは、NGFの調査によると女性ゴルファーの数は全体の25%と多く、新しくゴルフを始めるゴルファーの内、女性ゴルファーの割合が41%と極めて高くなっている。日本の場合も今後に十分期待されるところである。

女性用ティーの整備がなぜ遅れたのか?

多くのゴルフクラブでは女性会員が少なく、男性メンバー中心で競技運営がなされてきた。最近は女性会員も増え、女性ゴルファーの利用も増えてきているが、男女の飛距離の差は依然大きいにもかかわらず、男女が同一ハンディキャップシステムであるのに、大きな問題もなく定着してきたことが不思議である。それとハンディキャップを付した国際交流試合が少なかったことも、矛盾を表面化させなかった。さらに女性にとっては不利なまま、同一ティーからの男女混合競技も行われてきた。これらのことが女性用ティーの整備を遅らせた大きな理由である。

男女の飛距離の差に応じた女子ハンディキャップシステムを新しく運用し、国際標準に準じたものにすることが大切で、そのためには女子の飛距離に見合った場所に女性用ティーを造ることが必要である。女子に相応しいヤーデージでプレーできれば、ますますゴルフを楽しむができるようになるはずである。

参考までに、アメリカのゴルファーのハンディキャップの平均値は、男子が16・1であるのに対して女子は29・2とのこと。日本ではこれから新しい女子のハンディキャップが査定されることになれば、アメリカの数字に近づくものと考えられる。

男女ゴルファーの飛距離の差が大きくなる

数年前のNGFの調査によれば、男女の飛距離の差は上級女子で男子の85%、アベレージ女子は男子の75%である。なおアベレージ女子のドライバーの飛距離は140ヤード。即ち、男女一緒のティーをプレーすると仮定すれば、女子にとって全長が6000ヤードのコースは、男子が8000ヤードの距離でプレーを強いられることと同じ感覚であり、本来楽しくプレーするのは無理だと言えるのである。算出式(6000÷0・75=8000)ちなみに、男女ゴルファーの飛距離の一般的な目安は、

・男子プロ……270Y(300Y)
・男子上級者・女子プロ……240Y(250Y)
・一般男子・シニア上級者……210Y(220Y)
・シニア・ジュニア・女子上級者…………………175Y
・一般女子………………140Y

カッコ内の数字は近年のものであり、最近は上級者ほどさらに飛距離を伸ばす傾向にある。このためゴルファーそれぞれの飛距離の差は、男女ともますます大きくなるばかりである。平成年のJGA女子用コースレート算定では、距離レート72・0は女子は5763ヤード、男子は6770ヤードとその差は約1000ヤード(女子は男子のほぼ85%)となっている。なお同一ティーを使用する場合は、それぞれの算式から男子コースレート72・0に対して女子は77・3、調整値は5・3である。

また、USGAは女子の大多数にとって、最も楽しくプレーできる長さは5800ヤード(全国平均)であるとし、そしてこれらのゴルファーのために「ティーグラウンドは後方でなく前進する」といっている。

よく利用されるシニア、女性ティーは……

増加が目立つシニアと女性ゴルファーが、楽しくプレーできるようにコースの対応が必要になっているが、未だフロントティーの整備が十分でなく、殆ど使われていないレディースティーがあるところが見られる。その多くは距離のバランスを無視し、前方の離れた場所にあり、使いがってが悪くしかも小さい。そこでこれらの矛盾不満を取り除くためにもシニア、女性ゴルファーによく利用されるフロントティーを造る必要がある。

1)フロントティーグラウンドの場所
ティーグラウンドからホール全体の視野をさまたげないような場所選び、ランディングエリアへのアングルに変化をつける。

2)18ホールのバランスを考慮した距離の設定
各ティーの距離、その間隔をホールの長さに準じバラエティをつける。個々のホールの長さは、パー3100.160ヤード、パー4300.350ヤード、パー5401.480ヤード

3)トータルの長さ(ヤーデージ)
5200.6200ヤード(但しエージシュートは6000ヤード以上)

4)ティーグラウンドの大きさ
使用状況に応じて大きさは決まるが、ホール当たりティーグウランド全面積は500.600u。フロントティー(シニアと女性用)は120.200u、単独の場合は80.100uとゆとりのある大きさに造ること。

5)ティーグラウンドの形
フロントティーグラウンドの形は、バックティーから見て目障りにならないようにすること。整形の場合は、ティーグランドの向き(左右のライン)をランディングエリアが広く見えるようにし、単独の場合には不整形のほうがいいケースもある。

なお、ティーグラウンドの周囲は急斜面を避け、ゆったりと周辺と調和するように造成すべきであり、特にシニア、女性にとって転倒防止など安全面の配慮が必要である。

シニア、女性ゴルファーの利用を拡大するためにはフロントティーを整備するばかりでなく、要望の多い乗用カートを導入し、それにともなってカート道路のルートとの関係を考慮しながら、ティーグラウンド全体の配置計画を決める必要がある。

最後に、シニアゴルファーには「新白マーク」、女性ゴルファーは「赤マーク」を是非とも用意し、それらの方々が自分の飛距離に応じたティーを選んでゴルフプレーを楽しんで欲しいと思う。

 

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