ゴルフは世界を結ぶスポーツになりつつある。資本主義社会にだけ存在すると思われていたが、共産主義体制の中国にさえコースがいくつも誕生した。
ゲームは一つだが、ゴルフクラブのあり方は、各国それぞれに驚くほど違う道を歩んでいる。最もわかり易いのは米国であり、多様化の進んでいる様々なクラブをとりあげよう。
プライベート
米国は民主主義的な国家だが、同時に階層社会である。プライベート・クラブもピンからキリまであるのは、所得、職業、宗教、人種等、様々な要因があるからである。
Exclusiveなクラブという表現が使われる。文字通りに訳せば、排他的だが、私たちの感覚では名門ということになるだろう。
ごく数年前までは、WASP(白人、アングロサクソンでプロテスタント)を主体にしたクラブもあったが、公民権運動のひろがりから徐々に壁がとり除かれ始めている。
社会学的な論は割愛し、簡単に記しておこう。
(1) 最もプライベートなクラブ(最も高い格)
(2) 全米オープン、アマチュア等の大競技の開催コースとして提供するプライベートクラブ(格は高いが、同時にプライバシーを犠牲にする度量がある。)
(3) 各地方で名士が会員となるクラブ。
(4) セミ・プライベート
非会員のプレイを許すクラブで会員の負担金は少い。ただし、非会員からの収入が全収入の25%を越すため、税制が異る。
リゾート
観光客を対象にしたコースでホテルが運営している。リゾートコースも様々な段階が用意されている。リクリエーションのためのゴルファーが楽しめるコースが大事だが、ゴルフ愛好者を対象とした高度のコースも誕生して来ている。
パブリック
いわゆるディリーフィーコースは、民営だが、近来、数が増えて来ている。
ミュニシパル(公営)コースは、今世紀初頭から生れているが、十年ほど前からコミュニティークラブが誕生して来ている。その地域の住民のためのクラブで、従来のミュニシパルよりも、市民の憩いの場として施設も整って来ている。
大きく分けてこのようになるが、プライベート、リゾート、パブリックというカテゴリーだけでは終らないほど、各種各様のコースになっている。
従来は、プライベート、特にゴルフクラブの名を冠するクラブは、難コースであるケースが多かった。カンツリークラブのようにテニス、水泳、ポロ等の施設をもたない。綜合的なリクリエーションではなく、ゴルフだけに集中しているのがゴルフクラブであり、高度なコースが多い。
1910年〜30年は、すなわち第一次大戦から大恐慌前夜までが、米国の古典コースが誕生した時代である。ゴルフクラブの厂史が、六十年〜八十年というのも決して偶然ではない。
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