この一世紀、ゴルフは世界に駆け巡り、多くの人々を虜にした。
わが国のゴルフの歴史は1901年のアーサー・グルーム氏による、六甲山上のわずか4ホールのコース造りに端を発しているが、昭和34年(1959年)のカナダカップで中村寅吉プロの優勝という快挙がゴルフブームの端緒となっている。
折からの高度経済成長政策と、岩戸景気やいざなぎ景気などといった好景気が、ゴルフ界を後押ししてきた。
しかし、あまりにも急激な発展のために、わが国のゴルフは少し歪んでしまったようである。ゴルフが定着してきたとはいえ、未成熟な傷痕が各所に残ることになってしまった。本質的なゴルフを見誤り、枝葉末節が強調されるに至っているのではないだろうか。
形がよければ何でもよし、とする風潮を今ここで見直し、再度、根幹にある本質を掘り起こし、探り当てるのが私たちの仕事となるだろう。質の高い、魅力あるコースとはいったい何かを問い、改めてコースのあるべき姿を見詰め直す時だとも思う。
ゴルフクラブやボールを含めて、ゴルフ界のありとあらゆるものが時代とともに革新されるのは当然の理である。ゴルフコースそのものも、その変革についていかなければならない。日進月歩の科学の世界は、ゴルフコースにも求められている。
よりよい地球のために、自然とともにゴルフコースは存在する。また人間はその中で生活をエンジョイし、美しい自然を満喫したいと思う。その楽しみ方は無限であると思うからこそなのだ。
老いも若きも、男・女の区別なくゴルフを心おきなく楽しみ、それぞれの貴重な時間を豊かにしてほしいと願うばかりである。
21世紀に向けて、われわれはゴルフの将来を見据えるべき時を迎えている。
各人のご健闘を祈って止まない。
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