日本ゴルフコース設計者協会
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改造・設計例Renovation Design examples

横浜カントリークラブ 東コース

所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区今井町1025

Phone:045-351-1001

東コース:18holes、6,508yards、Par73

開場日:1960年8月10日

設計:相山 武夫 竹村 秀夫 改造設計:佐藤 謙太郎

改造設計概要

1999年、佐藤謙太郎氏の改造設計で、翌年にインの9ホール、さらに2年後にアウト9ホールのワングリーン化改造を完了させた。
新世代の芝種“ドミネント”を採用したワングリーンはアゴの高いマウンドと深いバンカーにガードされるアメリカンタイプの造形で、まったく新しいグリーンの出現だった。従って、古くからのメンバーやレディースには手強いものとなり、従来の日本的受けグリーンで花道を転がして乗せる攻略が排除されたことで不満も出たと聞いたもの。
しかし、佐藤氏の改造設計の本意は、自然素材の敷地が狭く、距離の短い(当時6,400y代)ものなので、「グリーンに難度を求めた」(佐藤氏)結果だった。
その後も、改造は続き、平成21年にはメンバーの高齢化に配慮して、コース内の高低差を出来るだけ解消する大規模工事を実施した。外部からおよそ50万㎥という土量を運び、アウトは練習場を含めてすべてのホールを、インは10、11番と13番から16番までの改修だった。
佐藤氏によれば「フェアウェイ・バンカーをティから230~270yに配置して、アスリート系ゴルファーの戦略性に要求度を増した」と説明する。
6,400y代の距離で、アスリート系からアベレージ・ゴルファーまでの戦略性を満足させるという課題への挑戦だった。

横浜カントリークラブ

GCA JOURNAL No.14(2014年12月発行)より